AKAI CS-705D その3 故障原因究明
右チャンネルが鳴らないカセットデッキ、CS-705Dの修理を続けている。
前回iPhoneでオシロスコープを使えるようにケーブルを自作したのだが使い方がよくわからない。
これは基板を裏から見たところ。
上が右チャンネル。下が左チャンネルだ。
赤丸がヘッドからつながっている入力部分。
試しにiPhoneオシロスコープを使って音声信号がきているかどうか調べてみた。
右側はどこを触ってもダメ。左側は黄色のあたりには反応がある。青いところは反応なし。
赤丸のところも反応なし。つまりヘッドからきた信号を青いところで音声信号にかえているってこと?
そうだとすると不具合の原因は緑のところにありそうだ。
不具合の症状おさらい
- 右チャンネル音出ない、左は出る
- 右VUメーターも全く反応なし、少しも動かない
- 録音も片チャンネル
録音もできないことを考えると、もしかしたらヘッドがダメなのかもしれない。
だとすると本当にお手上げだ。
すごく狭くて苦労したけどヘッドのケーブルを外して確認。
ちゃんと導通してる。試しに左チャンネルのケーブルをヘッドの右チャンネルにつなぐとちゃんと音が出た!ヘッドは無事だ。
となると原因はやっぱり上の写真の緑の部分濃厚だ!
あとはもう根性。
一つ一つコンデンサを外してテスターで確認。しらみ潰しだ。
実はコンデンサの確認方法もよくわかっていない。
抵抗レンジで一旦針が振れた後、徐々に∞へ戻っていくのが正常ということらしいのでそれ以外の動きをするものを確認。
気になるものは左側の正常なコンデンサと交換して動作チェック。という地道な作業を繰り返した。
それでも原因わからず。。。
コンデンサじゃないのか。
じゃあ別の部品も左右交換して確認しよう。
とりあえずこの部品から。何かは知らない。
あーーーー、これ!
めちゃくちゃ怪しい!なんか液漏れしたみたいな後があるし!
ビンゴ!!
交換してみると今度は逆に右が鳴って左が鳴らず。原因はこの部品でした!
嬉しい。
何しろこんな作業全然やったことがなかったのですごくすごーく苦労した。
で、これって何の部品なの?
原因はわかったがこれの交換部品って手に入るの?
コンデンサとかなら部品屋さんに売ってるから簡単なんだけど、これ何も書いてないし。。。
なんか英語の説明書がダウンロードできたのでそれで回路図を確認すると、LPFの文字。
ローパスフィルタ?
何かは知らないが部品屋さんで簡単に手に入るものじゃ、、ないよね。
別のジャンクから移植するしかないのかな?
あーせっかく苦労したのになあ。
デザインも気に入ったので使いたかったんだけど、しばらく寝かせてジャンクとして売ることになっちゃうかなあ。
代替部品が見つかれば修理しようと思うけど、、ハードオフで500円くらいの部品取りが見つからないかなあ。なかなかドナーを探すのも大変なんだよな。
ドナーとして購入した方にも愛着わいちゃったりして。
まあ原因が判明して気持ちよかったのでよしとするか。
furuimonogasuki.hatenablog.com
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